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夢と眠りの物語ブックガイド 増補版

¥1,700 税込

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・「夢」や「眠り」をテーマとしたフィクション作品を紹介したガイド本
・小説作品のほか、絵本、漫画、映画作品などについても触れています
・旧版の内容に加えて、8ページほど増ページ、十数作品のタイトルを追加
・表紙デザインを変更、まえがき、作品タイトルの順番などを多少変更した「増補版」

■ご紹介(文藝イシュタルより)
「夢」にまつわる膨大なブックガイド。
夢について、種々解明されている現代でさえ、「夢占い」がある等、夢は今も昔も「何らかの暗示」や、「ここではないどこか」に繋がっています。
本書は、古来から現代まで、「夢」にまつわる物語をカテゴライズし、そこから見える多様性や、あり得ないような可能性を、ブックガイドという形で簡潔に示してくれます。
書籍探しだけでなく、創作のお供や、日頃の想像力を飛躍させる読み物としても、ぜひどうぞ。

■著者解説より引用
”<リドル・ストーリー>の代名詞とも言える、フランク・R・ストックトン「女か虎か」のような二者択一型の作品、芥川龍之介「藪の中」のように解釈が複数可能な作品、クリーヴランド・モフェット「謎のカード」のように真相が最後まで分からない作品、ウォルター・デ・ラ・メア「なぞ」のように物語自体が謎につつまれている作品など、大まかにテーマで分類して作品を紹介しています。
併せて、「女か虎か」のパロディ・オマージュ作品、リドル・ストーリーそのものをテーマにした作品、リドル・ストーリーについて言及されているエッセイ・評論についても紹介を行っています。

■仕様

『夢と眠りの物語ブックガイド 増補版』
著者:kazuou
サイズ:A5
製本仕様:無線綴じ
本文ページ数:96ページ(表紙除く)
表紙印刷:フルカラーオンデマンド
本文印刷:モノクロオフセット
表紙用紙:アートポスト200Kアートポスト200K
本文用紙:書籍用紙90K(クリーム)

■目次

まえがき

中国の夢物語の古典から
干宝「二人同夢」
沈既済「枕の中の世界の話」
李公佐「南柯郡太守の物語」
白行簡「三つの夢の話」
蒲松齢「宰相の夢のあと」
紀昀「農婦の夢」

同じ夢を見る
W・サマセット・モーム「マウントドレイゴ卿」
都筑道夫「殺し殺され」
ヘンリイ・スレッサー「夢を見る町」
ローラン・トポール「静かに! 夢を見ているから」
ウリ・オルレブ「クジラの歌」
半村良「夢あわせ」
夢見る人と夢見られる人
ホルヘ・ルイヘ・ボルヘス「円環の廃墟」
ジョヴァンニ・パピーニ「〈病める紳士〉の最後の訪問」
A・ビオイ=カサーレス「パウリーナの思い出に」
眉村卓「仕事ください」
眉村卓「ピーや」
都筑道夫「流刑囚」
ジュール・シュペルヴィエル「海の上の少女」
ケヴィン・ブロックマイヤー『終わりの街の終わり』
デヴィッド・アンブローズ「覚醒するアダム」
佐々木淳子「ミューンのいる部屋」
ジェフリー・フォード「光の巨匠」
三田村信行「ゆめであいましょう」

夢見られる世界
ロード・ダンセイニ『ぺガーナの神々』
ロード・ダンセイニ「ヤン川を下る長閑な日々」
ロード・ダンセイニ「ブウォナ・クブラの最後の夢」
エドモンド・ハミルトン「眠れる人の島」
クリストファー・プリースト『ドリーム・マシン』
チャールズ・ボーモント「トロイメライ」
アルベルト・モラヴィア「夢に生きる島」
ダニエル・F・ガロイ「今宵、空は落ち…」
押井守監督『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
小林泰三「影の国」
小林泰三「目を擦る女」
アーシュラ・K・ル・グィン『天のろくろ』
フィリップ・ハース監督『レイス・オブ・ヘブン 天のろくろ』

夢の中の家
A・M・バレイジ「夢想の庭園」
アンドレ・モーロワ「夢の家」
イギリス民話「夢の家」
内田善美『星の時計のLiddell』
E・F・ベンソン「塔のなかの部屋」
キャサリン・ストー『マリアンヌの夢』
バーナード・ローズ監督『ペーパーハウス/霊少女』
三津田信三「夢の家」

どちらが夢なのか?
アンブローズ・ビアス「アウル・クリーク橋の一事件」
A・M・バレイジ「もうひとりいる自分」
ヘンリー・カットナー「大ちがい」
リーノ・アルダーニ「おやすみ、ソフィア」
ロバート・シェクリイ「夢売ります」
ロバート・シェクリイ「夢の世界」
チャールズ・ボーモント「夢と偶然と」
R・A・ラファティ「夢」
オースン・スコット・カード「解放の時」
ジェラルド・ペイジ「幸福な男」
ラムジー・キャンベル「夢で見た女」
ワレリイ・ブリューソフ「いま、わたしが目ざめたとき…」
フリオ・コルタサル「夜、あおむけにされて」
楳図かずお「楳図かずおの呪い 幽霊屋敷」
結城真一郎『プロジェクト・インソムニア』
エイドリアン・ライン監督『ジェイコブズ・ラダー』


人生は夢
ナサニエル・ホーソーン「デーヴィッド・スワン」
ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ「人の世は夢」
アースキン・コールドウェル「夢」
エルクマン=シャトリアン「壜詰めの村長」
半村良「夢たまご」
半村良『夢中人』
トマス・ピアース「実在のアラン・ガス」

死出の旅としての夢
アンブローズ・ビアス「ハルピン・フレーザーの死」
ライアン・スミス監督『スモーク』
ロバート・F・ヤング「河を下る旅」

悪夢を見る人々
ウィルキー・コリンズ「夢のなかの女」
ブラム・ストーカー「血まみれの手の悪夢」
シャーリイ・ジャクスン「夜のバス」
W・W・ジェイコブズ「人殺し」
シーリア・フレムリン「特殊才能」
ロード・ダンセイニ「悪夢」
アラン・ワイクス「悪夢」
ロバート・R・マキャモン「ミミズ小隊」
フィリップ・K・ディック「凍った旅」
H・P・ラヴクラフト「魔女の家の夢」
半村良「夢の底から来た男」
タニス・リー「アヴィリスの妖杯」
ジョナサン・キャロル「卒業生」
三田村信行「ゆめのなかの殺人者」
都筑道夫「夢買い」
高橋葉介「悪夢交渉人」
楳図かずお「錆びたハサミ」
チャールズ・クライトンほか監督『夢の中の恐怖』
瀬川貴次「心配しないで」

未来の夢
H・G・ウェルズ「世界最終戦争の夢」
クリス・ヴァン・オールズバーグ『ゆめのおはなし』
クリス・ヴァン・オールズバーグ『まさ夢いちじく』
クルト・クーゼンベルク「蒼い夢」

予知夢について
アベル・ユゴー「死の刻限」
リヒャルト・レアンダー「夢のブナの木」
ジョン・コリア「夢判断」
I・S・トゥルゲーネフ「夢」
リチャード・マシスン「おれの夢の女」
スティーヴン・キング「ハーヴィの夢」
ステファニー・ケイ・ベンデル「死ぬ夢」
フィリパ・ピアス「クリスマス・プディング」
ミッシェル・フェイバー『祈りの階段』
ローレンス・ブロック「頭痛と悪夢」
レオ・ペルッツ「アンチクリストの誕生」

不思議な眠り
テオフィル・ゴーチェ「ミイラの足」
マルセル・ベアリュ「諸世紀の伝説」
レイ・ブラッドベリ「熱にうかされて」
J・G・バラード「マンホール69」
ジョン・コリア「眠れる美女」
ヘルムート・M・バックハウス「眠れる美女」
J・M・ストラジンスキー「夢の扉」
L・P・ハートリー「合図」
諸星大二郎「夢みる機械」
榊林銘「不眠症」

夢に潜り込む
ピーター・フィリップス「夢は神聖」
筒井康隆『パプリカ』
ジーン・ウルフ「探偵、夢を解く」
ウォシャウスキー兄弟監督『マトリックス』シリーズ
ターセム・シン監督『ザ・セル』
クリストファー・ノーラン監督『インセプション』

異世界の夢
アラン・E・ナース「悪夢の兄弟」
ジョーン・エイキン「ねむれなければ木にのぼれ」
ジョーン・エイキン「ぬすまれた夢」
ジャック・ロンドン『星を駆ける者』
萩尾望都『バルバラ異界』
恒川光太郎「白昼夢の森の少女」
佐々木淳子「赤い壁」
佐々木淳子『ダークグリーン』
有栖川有栖「夢物語」

冷凍睡眠をめぐる物語
C・D・シマック『なぜ天国から呼び戻すのか?』
山田風太郎「冬眠人間」
トマス・ワイルド「乳母」
アーナス・ボーデルセン『蒼い迷宮』
J・ティプトリー・ジュニア「グッドナイト、スイートハーツ」

夢さまざま
ロード・ダンセイニ「予言者の夢」
ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』
ロジャー・マンベル『呪いを売る男』
澁澤龍彦「夢ちがえ」
夏目漱石「夢十夜」
岸浩史『夢を見た』
イヴァン・ヴィスコチル「飛ぶ夢」
安部公房『笑う月』
眉村卓「疲れ」
スタンリイ・エリン「壁のむこう側」
高原英理「青色夢硝子」
高原英理「ブルトンの遺言」
澤村伊智「夢の行き先」
福澤徹三「廃憶」
フジモトマサル『夢みごこち』
マーガレット・ミラー『見知らぬ者の墓』
ミルチャ・エリアーデ『令嬢クリスティナ』
ウォルター・デ・ラ・メア『死者の誘い』
エドワード・ルーカス・ホワイト『ルクンドオ』
シャーロット・マクラウド「執念」
津川智宏『人魚町』

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