へにゃらぽっちぽー著 10冊セット
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へにゃらぽっちぽー氏の著作 10冊をセットで!
「ぽ」
「ぽぽ」
「ぽぽぽ」
「ぽぽぽぽ」
「ぽぽぽぽぽ」
「へにゃぽ」
「へ」
「へへ」
「へへへ」
「へへへへ」
<試読あります!雰囲気を掴みたい人は↓へどうぞ>
・大人にも、子供にもおすすめの「短編小説集」
・読むと気持ちが楽に、たのしくなるシリーズ
・「へにゃらぽっちぽー」とゆかいななかまたちによる「ぽ」っとした物語。
・自然なオノマトペと物語進行が魅力
・読み聞かせにもおすすめです
↓↓後半に試読あり↓↓
■文藝イシュタルより
「この感じ、不思議で楽しい本を読みたかった」
本書と最初に会ったとき、まずそう思いました。昔読んだ小説にあったわくわく感、不思議さ。それが本書にはあります。
「へにゃらぽっちぽー」と「へにゃぽちゃん」を軸に交流が進む、不思議で暖かな世界観を持った独特の物語です。
短編集です。シリーズものですが、どれを購入しても楽しく読むことができます。
オノマトペの楽しさ、リズム感やふんわり感がとても心地いい世界です。
この、音の楽しさから、読み聞かせにもおすすめです。
また、不思議な世界観ですので、説明がつかないことが多いのですが、それでも不思議と世界が成り立っていることが魅力の一冊となっています。
■著者ホームページより 「ぽ」
へにゃらぽっちぽー兄さんはへにゃへにゃと、へにゃぽちゃんはにゃぽにゃぽと、いろいろなひとたちがやいのやいのとしています。わくわくと、にこにことしてしまいます。
「ぽ」は短編集なので、一冊でいろいろなお話を読むことができるすぐれものなのです。べんりだなあ。
以下目次です。試し読みとして、短編「へにゃらぽっちぽー教」をページ下部に載せておりますのでよかったらごらんくださいな。
目次
ぐるぐる 9
へにゃぽちゃん 13
アザラシさん 16
りんごゼリー 20
神様 29
きのこさん 34
にんにくランド 42
わくわくこままわし大会 52
階段 55
へにゃらぽっちぽー教 59
トイレットペーパーくん 64
すべりだいパーク 65
クジャクさん 73
ざぶとんくん 77
びろーん博士 84
へにゃらぽっちぽーサイン会 86
畳一畳 94
ゆきだるま祭 100
温泉めぐり 106
ロボダポッチポーくん 114
いちご狩り 135
なんじゃこりゃ入門 144
文字のひと 157
■試読
へにゃらぽっちぽー教
へにゃらぽっちぽー兄さんは教祖になりました。へにゃらぽっちぽー教です。新しい教団に必要なのはなんでしょうか。そうです、テーマソングです。
ぽっちぽー、ぽっちぽー、へにゃらぽっちぽー
教祖自ら作詞作曲して歌います。歌いながら、ぐるぐると転がったりびろーんびろーんと手足を上下左右に伸ばしたりして踊ります。へにゃらぽっちぽー教の祭祀が行われております。元気に歌ってのびのびとダイナミックに動くことで、気持ちがよいですし関節も伸びまして肩こりも治ります。
通りかかったへにゃぽちゃんは、「ぽ?」と首をかしげています。いつもへんてこな兄さんですが、今日はいつにもましておかしな動きをしています。「ぽっち、ぽっち、ぽっちぽー」と、さきほど教祖になったことをへにゃぽちゃんに説明します。どうやらへにゃらぽっちぽー教の信者は教祖ひとりのようです。へにゃぽちゃんも入ってあげることにしました。「ぽー! ぽー! へにゃらぽっちぽー!」とおおよろこびのへにゃらぽっちぽー兄さんです。ありがとう、ありがとう、と、へにゃぽちゃんにあたまを下げます。腰の低い教祖です。
「へにゃらぽっちぽー!」「へにゃらぽっちぽー!」と、教祖と一緒に叫ぶことで入信完了です。年会費永年無料です。入会特典として教祖のサイン入りブロマイドが渡されます。要りません。
さて、歌って踊る以外になにをすればよいのでしょう。教義を考えます。
「おいしいものをたべる」
「まいにちお風呂にはいろう」
「できるだけうんちをもらさない」
「とてもおいしいものをたべる」
などなど、教祖のありがたいお言葉により、どんどん教義ができていきます。
教祖だけでなく、信者のひとの意見もとりいれられます。
「おいしいクッキーをつくる」
「おもしろい本をたくさん読みたい」
「もっと絵がうまくなるようにがんばる」
教義がふえました。
「健康第一」
「夜はぐっすり眠れるとよいです」
「おいしいラーメン屋さんをさがす」
といったところも重要である、と話し合います。できた教義をへにゃぽちゃんが手帳に書きとっていきます。教典のできあがりです。
教祖は悩んでいます。なにかかっこいい偶像を崇拝したいです。「へにゃぽ!」と思いついたへにゃぽちゃんがなにかを持ってきました。紙粘土です。今日のへにゃらぽっちぽー教の活動は偶像作りです。好きなものを偶像にしてみましょう。
教祖自ら粘土をこねます。真剣です。ぶりぶりとしたうんちの像ができました。へにゃぽちゃんが作っている偶像はなんでしょうか。紙粘土をこねて伸ばして切っております。偶像を収めるための神聖な器も作ります。どんぶりに入ったラーメンができました。半熟の煮卵も入っております。へにゃらぽっちぽー兄さんは負けじと寿司を握ります。紙粘土の寿司が並んでいきます。マグロや卵焼きはシンプルですが、エビのしっぽやコハダの表面の細工を凝らします。神は細部に宿るのです。へいおまち。へにゃぽちゃんが作るクッキーは、紙粘土でもおいしそうです。おもわずよだれが出てくるへにゃらぽっちぽー兄さんです。
たくさんの偶像ができました。へにゃぽちゃんは最後の力作に取り組んでおります。「ぽ!」と、へにゃらぽっちぽー兄さんにお見せします。へにゃらぽっちぽー教の教祖であるところのへにゃらぽっちぽー兄さんの像です。「ぽー! ぽー! へにゃらぽっちぽー!」と、あたまから湯気を出しながら、転げまわってよろこびをひょうげんするへにゃらぽっちぽー兄さんです。たからものにします。「へにゃぽ、へにゃぽ」と、教祖の像にお祈りをしましょうと提案するへにゃぽちゃんです。しかし、教祖へにゃらぽっちぽー氏は首をふってなにかを作り始めました。「へにゃらぽっちぽー!」と、できあがった像をへにゃぽちゃんに見せます。へにゃぽちゃんです。好きなひとの偶像を崇拝したい教祖なのです。
本物のへにゃらぽっちぽー兄さんよりもかっこいいへにゃらぽっちぽー像と、本物のへにゃぽちゃんとくらべるとなんだかへにゃへにゃしているへにゃぽ像を並べて飾ることにしました。神棚ができました。へにゃぽちゃんも、へにゃらぽっちぽー兄さんも、二つの像の前を通るときはにこにこしてしまいます。
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