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謎の物語ブックガイド (特別おまけ読みもの付き)

¥1,700 税込

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物語中で提示された謎が謎のまま終わってしまうという<リドル・ストーリー>を紹介したブックガイド

■ご紹介(文藝イシュタルより)
読中読後、物語の中にずっと留まるような感覚。
謎が謎であるが故に広がる奥行きや、読後も物語の中に取り残されたような感覚。
そこから広がる、物語が提供してくれる、あなたの中の豊かな想像、世界を。

■著者解説より引用
”<リドル・ストーリー>の代名詞とも言える、フランク・R・ストックトン「女か虎か」のような二者択一型の作品、芥川龍之介「藪の中」のように解釈が複数可能な作品、クリーヴランド・モフェット「謎のカード」のように真相が最後まで分からない作品、ウォルター・デ・ラ・メア「なぞ」のように物語自体が謎につつまれている作品など、大まかにテーマで分類して作品を紹介しています。
併せて、「女か虎か」のパロディ・オマージュ作品、リドル・ストーリーそのものをテーマにした作品、リドル・ストーリーについて言及されているエッセイ・評論についても紹介を行っています。

■仕様

『謎の物語ブックガイド』
著者:kazuou
サイズ:A5
製本仕様:無線綴じ
本文ページ数:96ページ(表紙除く)
表紙印刷:モノクロオンデマンド
本文印刷:モノクロオフセット
表紙用紙:アートポスト200K
本文用紙:書籍90K(クリーム)
表紙PP加工あり

■目次

まえがき

二者択一型の作品
フランク・R・ストックトン「女か虎か」
フランク・R・ストックトン「三日月刀の督励官」
ジャック・モフィット「女と虎と」
マーク・トウェイン「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」
マーク・トウェイン「天国だったか? 地獄だったか?」
H・G・ウェルズ「塀についたドア」
O・ヘンリー「指貫きゲーム」
スタンリイ・エリン「決断の時」
五味康祐「柳生連也斎」
星新一「友情の杯」
ロード・ダンセイニ「ネザビー・ガーテンズの殺人」
A・H・Z・カー「ティモシー・マークルの選択」
ハル・エルスン「最後の答」
ジョン・コリア「死者の悪口を言うな」
グレアム・グリーン「弁護側の言い分」
シャーロット・アームストロング「あなたならどうしますか?」
佐野洋「金属音病事件」
菊地秀行「香水」
松尾由美「琥珀のなかの虫」
法月綸太郎「使用中」
山本弘『夏葉と宇宙へ三週間』

解釈が複数可能な作品
アンブローズ・ビアス「月明かりの道」
芥川龍之介「藪の中」
ガストン・ルルー「恐怖の館」
マーク・トウェイン「終りのない話」
サキ「宵やみ」
ギ・ド・モーパッサン「手」
A・ハックスリー「ジョコンダの微笑」
江戸川乱歩「陰獣」
江戸川乱歩「盗難」
木々高太郎「新月」
アルベルト・モラヴィア「いまわのきわ」
都筑道夫「夢見術」
A・ビオイ=カサレス「大空の陰謀」
ジョン・ディクスン・カー『火刑法廷』
パトリシア・ハイスミス「からっぽの巣箱」
眉村卓「執念」
パトリック・マグラア『グロテスク』
レイ・ブラッドベリ「青い壜」
ジョン・ヴァーリィ「ブラックホールとロリポップ」

真相が最後まで分からない作品
上田秋成「青頭巾」
クリーヴランド・モフェット「謎のカード」
クリーヴランド・モフェット「続・謎のカード」
エドワード・D・ホック「謎のカード事件」
W・W・ジェイコブズ「失われた船」
ハリファックス卿「ボルドー行の乗合馬車」
フィッツ=ジェイムズ・オブライエン「絶対の秘密」
ロード・ダンセイニ「三つの悪魔のジョーク」
ロード・ダンセイニ「悪魔の感謝」
ロード・ダンセイニ「書かれざるスリラー」
スタンリイ・エリン「不当な疑惑」
稲垣足穂「チョコレット」
小松左京「牛の首」
筒井康隆「熊の木本線」
半村良「罪なき男」
山本周五郎「その木戸を通って」
バリイ・ペロウン「穴のあいた記憶」
田中小実昌「えーおかえりはどちら」
マヌエル・ペイロウ「わが身にほんとうに起こったこと」
クレイ・レイノルズ『消えた娘』
マルセル・ベアリュ「球と教授たち」
テレビドラマ「恐怖のメッセージ」

物語自体が謎につつまれている作品
ウォルター・デ・ラ・メア「失踪」
ウォルター・デ・ラ・メア「なぞ」
ナサニエル・ホーソーン「ヒギンボタム氏の災難」
ナサニエル・ホーソーン「牧師の黒のベール」
ラドヤード・キプリング「園丁」
小泉八雲「茶わんのなか」
ロード・ダンセイニ「野原」
A・E・コッパード「消えちゃった」
イーディス・ウォートン「万霊節」
イーデス・ウォートン「ざくろの実」
イーディス・ウォートン「一壜のペリエ水」
夢野久作「縊死体」
リチャード・マシスン「消えていく」
ジョン・コリア「少女」
ジョン・コリア「むかしの仲間」
城昌幸「古い長持」
フリオ・コルタサル「占拠された家」
アルベルト・モラヴィア「パパーロ」
ディーノ・ブッツァーティ「七階」
ディーノ・ブッツァーティ「なにかが起こった」
ディーノ・ブッツァーティ「怪物」
ハンス・カール・アルトマン「解けない謎」
都筑道夫『怪奇小説という題名の怪奇小説』
小松左京「お召し」
テリー・カー「試金石」
ハーヴィ・ジェイコブズ「おもちゃ」
諸星大二郎「黒石島殺人事件」
諸星大二郎「流砂」
ジョーン・リンジー『ピクニック・アット・ハンギングロック』
テレビドラマ『プリズナー№6』
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『エレヴェイテッド』
剣先あおり「埃家」
剣先あおり「侵蝕」
澤村伊智「ありふれた映像」
マット・オスターマン監督『400デイズ』
ブラッド・アンダーソン監督『リセット』

「女か虎か」のパロディ・オマージュ作品
福永武彦「女か西瓜か」
都筑道夫「別巻一 ストックトン集 女か虎か」
小松左京「女か怪物(ベム)か」
生島治郎「男か?熊か?」
E・D・ホック「女かライオンか」
家田満理「女も、虎も……」
芦辺拓「異説・女か虎か」
芦辺拓「女も虎も」
東野圭吾「女も虎も」
高橋葉介「女か虎か」
高井信「女か虎か」

リドル・ストーリーそのものをテーマにした作品
米澤穂信『追想五断章』
山口雅也『謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル) 』
北村薫「走り来るもの」

リドル・ストーリーについて言及されているエッセイ・評論
各務三郎『ミステリ散歩』
石川喬司『夢探偵 SF&ミステリー百科』
高井信『ショートショートの世界』
北村薫『謎のギャラリー 名作博本館』
飯城勇三『本格ミステリ戯作三昧』
新井久幸『書きたい人のためのミステリ入門』

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